モバイルシステム技術検定1級[ネットワーク]を受検したので、出題された問題をピックアップしました。
先日、MCPCモバイルシステム技術検定1級を受検してきました。
そこで今回は「ネットワーク」試験に出題された項目をピックアップしました。
MCPC検定は、みなさんご存知の通り、過去問がない試験ですよね・・・。
合格のためには、公式テキストの隅から隅まで目を通し理解することが不可欠ですが、よかったら参考にしてください^^
①LTEについて
LTE導入においては、標準化の当初からCDMA等との接続も考慮されているため異なる無線方式間の相互運用が可能である。
②LTEのネットワーク構成
LTEのコアネットワークはEPC(Evolved Packet Core)と呼ばれ、データ用コアのみで構成されているALL-IPであり、音声呼はIMSでのVoIPもしくはCSフォールバック技術で提供される。
③IPネットワークでの音声劣化の要因
IP電話の劣化要因は次の通りである。
①パケット遅延…送信側端末・VoIPゲートウェイ内の圧縮化遅延、パケット化遅延、ネットワーク機器の伝送待ち遅延
②パケットロス…リアルタイム性を重視しUDPを用いるため、パケット再送が行われない、伝送待ちバッファのオーバーフローによるパケットロス
③ジッタ…トラフィックファ一定でないためにネットワーク機器内での伝送待ち遅延のばらつきが起き、ジッタ(ゆらぎ)が発生する。
④CSMA/CA
自立分散制御CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)方式は、無線通信回線が一定時間以上継続して電波が送出されていないことを確認してからデータを送出する。最小限の時間にランダム待ち時間を加え、複数のUEからの一斉送信によるコリジョン発生を低減させる。
⑤CDMA2000
CDMA2000 1X EV-DO Rev.Aの最大伝送速度は、下り3.1Mbps / 上り1.8Mbpsである。
⑥アンテナダイバーシティ
アンテナダイバーシティとは、送信側・受信側に空間的に離れた複数のアンテナを設置することで複数の伝搬路を形成し、受信レベルが極端に低下すること防ぐ。
⑦AAA(Adaptive Array Antenna)技術
AAA(Adaptive Array Antenna)技術は、ビームフォーミング法とヌルステアリング法を併用し、伝搬状況に応じた指向性制御や周波数特性制御を行う。ビームフォーミング法とは、複数のアンテナの受信信号の振幅と位相に重みをつけて合成し、希望波の到来方向に指向性を向けてアンテナ利得を稼ぐ技術。ヌルステアリング法とは、不要波の到来方向に対し相対的に指向性を減衰させたヌルビームを合成する技術。
⑧IEEE802.16m
無線MAN(Metropolitan Area Network)の規格であるIEEE802.16mは、802.16eがベースで、IMT-Advancedの一つとして採用されている。さらにIEEE802.16mをベースにWiMAX Release2.0が策定されており、WiMAX2が2012年にサービス開始(UQコミュニケーションズ)している。
⑨地上デジタルテレビ放送
地上デジタルテレビ放送は、UHF帯の470〜710MHzを利用している。(2012/7/25より前は470〜770MHz)
1つのチャネルを14つに分割した430MHz幅のセグメントに区切り利用する。14セグメントのうち1セグメントは混信を防ぐガードバンドとして使用する。実際の放送に利用する13セグメントのうち、12セグメントを固定受信機向けに利用し、中央の1セグメントを携帯端末向けのワンセグ放送サービスに利用する。
12セグメントを使用し、ハイビジョンテレビ番組を1番組、標準テレビ番組を2〜3番組放送可能である。
⑩ コグニティブ無線技術
コグニティブ無線技術とは、UEが周辺の電波の利用状況を自律的に監視して他のシステムに過度の干渉を与えることなく特定の周波数帯を利用する技術である。これにより、電波資源の効率的な利用に繋げている。
実現のためには、複数の広い周波数帯に対応可能な無線回路技術や、異なる無線アクセス方式に対応するためのソフトウェア無線技術、電波の利用状況を適切に把握し無線リソースを管理する手法の確立、法整備等が必要である。
以上、今回は10項目をピックアップしました
いかがだったでしょうか?
アンテナダイバーシティ技術やMIMO技術、、ビームフォーミング法やヌルステアリング法、、(個人的にですが)少し似ている技術は混合しないようにしっかりと理解しましょう!
また、関連しているキーワードが出てきたタイミングで、セットで覚えてしまうのもおすすめです。
それでは、また次回に続きます^o^
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