2-6 無線アクセス制御

ハンドオーバ方式の種類や送信電力制御技術について

 ハンドオーバ技術

問題1回答
[A]方式を用いる移動体通信システムでは、UEが[B]間を移動するときも通信を維持するために、通信チャネルを切り替えるハンドオーバ機能が必須である。
A]:セルラー [B]:セル
問題2回答
ハンドオーバ実行には、次の3段階のステップがある。①切り替え判定に必要な[A]等の情報の測定・収集。②それら情報に基づく切り替え[B]。③実際の切り替え制御。これらを実現するために、ネットワーク側(基地局、RNC等)とUE間で各種制御情報の授受が行われる。
[A]:回線品質
[B]:要否判定
問題3回答
最も基本的な同一システム内でのハンドオーバ方式を何というか。(例:W-CDMA FDD)
Intra-system Handover
問題4回答
CDMAのように隣接セル同士で同一キャリア周波数を用いる場合に適用されるハンドオーバ方式を何というか。
Intra-frequency Handover (同一周波数内ハンドオーバ)
問題5回答
切り替わるセルのキャリア周波数が異なる場合で、現接続セルとの通信を接続しながら隣接セルから送信される別周波数の信号の受信状況を並行して測定する必要がある、ハンドオーバ方式を何というか。
Inter-frequency Handover (異周波間ハンドオーバ)
問題6回答
異なるシステム間のハンドオーバ方式を何というか。(例:LTEとW-CDMA)
Intrer-system Handover
問題7回答
Network Initiated Handoverはどのような状況で利用されるか。記述で回答せよ。
ネットワーク内の特定セルに負荷が集中するような状況下で、隣接セルへの端末の接続を促し、システム内の負荷の分散を図り接続率の低下を防ぐ場合などに利用される。
問題8回答
UEで測定した近隣複数セルからの、下り回線品質の測定結果に基づき、現接続セルから新たなセルへの接続切替をUE側で判断するハンドオーバ方式を何というか。
Mobile Initiated Handover
問題9回答
UEで測定した近隣の複数セルからの下り回線の品質測定結果に基づき、ハンドオーバの実行要否をネットワーク側で判断するハンドオーバを何というか。(UEは品質測定結果を報告するのみで、制御の主体はネットワーク側にある。)
Mobile Assisted Handover
問題10回答
ハンドオーバによるセル間の移行時に、現接続セルとの無線回線をまず解放し、改めて隣接セルと端末間で回線を設定するハンドオーバ方式を何というか。(Break before Make)
ハード・ハンドオーバ
問題11回答
新規セルへ切り替える前に、移行先のセルと現接続セルが同時接続状態になる時間帯を設けるハンドオーバ方式を何というか。(Make before Break)
ソフト・ハンドオーバ(補足)
同時接続中は、ダイバーシティ効果が得られるという利点もあり、特に拡散符号変調を用いることで同一周波数のダウンリンクで複数の基地局から送信される複数の信号をRAKE受信できるCDMA方式で用いられる。

送信電力制御についてなど

問題12回答
各UEから送信される信号が、適正レベルで基地局に到達するために、UEの送信電力を制御する技術を何というか。日本語と英語で答えよ。
送信電力制御技術 (TPC:Transmit Power Control)
※同じ周波数を多数のユーザが利用するCDMA方式では、特に重要な技術
問題13回答
W-CDMAのアップリンクには、[A]TPC、[B]TPCが適用されている。
[A]:オープンループ
[B]:クローズドループ
問題14回答
オープンループTPCは、自律的に回線設定のための[A]信号の初期送信レベルを設定する場合に適用される。UEがダウンリンクの受信レベルから[B]を推定して送信電力制御を行う。そのため、[B]の推定誤差や[C]の瞬時変動により、高精度の電力制御が実現でき[D]。
[A]:ランダムアクセス
[B]:伝送損失
[C]:伝送路
[D]:ない
問題15回答
クローズドループTPCは、[A]等で生じる比較的高速な短区間の[B]レベルの変動を含めて補償するために、高速かつ高精度にUEの送信電力制御を行う。基地局受信部内の[C]により構成される。
[A]:フェージング
[B]:受信
[C]:インナーループ制御とアウターループ制御
問題16回答
インナーループ制御では、基地局の受信側で[A]を測定し、[A]の測定値と目標値が一致するように、[B]信号を生成してUEの送信制御にフィードバックし、アップリンク信号の送信電力を制御する。あらかじめ定められている電力調整ステップ幅での増減を最大で[C]回/s行うことが可能であり、高速で正確な送信電力制御が可能である。
[A]:SIR
[B]:TPC制御
[C]:1500
問題17回答
アウターループ制御は、インナーループの目標[A]値を設定するためのループである。マルチパス伝搬環境では、[A]が必ずしも伝送品質に1対1で対応しない。そのため復号した受信信号の伝送品質を測定し、目標品質と一致するように、伝搬路特性の平均的な変動に追随しながら、緩やかな周期で目標[A]を修正する。[B]と[C]の連携動作により、高速で非常に精度の高い送信電力制御が実現されている。
[A]:SIR
[B]:インナーループ
[C]:アウターループ
問題18回答
3.5世代以降(EV-DO、HSDPA、LTE等)の高速ダウンリンクでは、基地局送信電力を高速に制御する代わりに[A]を採用し、伝送速度と伝送符号化率を回線の状態に応じて最適な条件に制御することで、[B]をより有効に使い、セル/セクタの[C]向上を図る方式が採用されている。
[A]:AMC(適応変調符号化)
[B]:基地局電力全体
[C]:スループット
ツイートツイート