今回はハンドオーバの話。

ハンドオーバと言っても、今回の学習を通じてたくさんの種類があることがわかりました。
ハードハンドオーバ・ソフトハンドオーバあたりは知っていたけれど、「Intra-system Handover」がさらにタイプわけできるとは知らなかったです。

そこで、今回は公式テキストの内容をベースに、まとめてみました^^

是非いっしょに再確認しましょう!

まず、ハンドオーバの目的は?

セルラー方式を用いる移動体通信システムでは、UEがセルとセル間を移動するときに途切れないように、通信を維持する必要がある。そこで、いくつかの方法で通信チャネルを切り替えて接続を維持する。これがハンドオーバ機能である。

ハンドオーバの方式は、以下様々なタイプがある。

1.システム的拡がりの観点による分類

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Intra-system Handover

最も基本的な同一システム内でのハンドオーバのこと。(例:W-CDMA FDD)
さらに、Intra-frequency Handover (同一周波数内ハンドオーバ)、Inter-frequency Handover(異周波間ハンドオーバ)に分類される。

Intra-frequency Handover

CDMAのように隣接セル同士で同一キャリア周波数を用いている場合に適用される。

Inter-frequency Handover

切り替わるセルのキャリア周波数が異なる場合でのハンドオーバの実行のために、現接続セルとの通信を接続しながら隣接セルから送信される別周波数の信号の受信状況を並行して測定する必要がある。W-CDMAでは、下り回線のフレームを定期的に圧縮して送信し、できた隙間の時間を利用して、端末が通信中の周波数とは異なる周波数成分のレベルを定期的に測定できるようにしている。

Inter-system Handover

異なるシステム間のハンドオーバ。(例:LTEとW-CDMA)
多彩なアクセスシステムの連携によって、統合的かつシームレスなサービスを提供するためには必須の重要な機能である。

2.ハンドオーバ実行の主導権による分類

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Network Initiated Handover

ネットワーク内の特定セルに負荷が集中するような状況下で、隣接セルへの端末の接続を促し、システム内の負荷の分散を図り接続率の低下を防ぐ場合などに利用される。

Mobile Initiated Handover

UEで測定した近隣複数セルからの、下り回線品質の測定結果に基づき、現接続セルから新たなセルへの接続切替をUE側で判断するハンドオーバである。ハンドオーバ実行の際は、ネットワーク側と連携して動作する。

Mobile Assisted Handover

UEで測定した近隣の複数セルからの下り回線の品質測定結果に基づき、ハンドオーバの実行要否をネットワーク側で判断するハンドオーバである。UEは品質測定結果を報告するのみで、制御の主体はネットワーク側にある。

3.無線回線の接続継続性による分類

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ハード・ハンドオーバ

ハンドオーバによるセル間の移行時に、現接続セルとの無線回線をまず解放し、改めて隣接セルと端末間で回線を設定する方法。(Break before Make)

ソフト・ハンドオーバ

新規セルへ切り替える前に、移行先のセルと現接続セルが同時接続状態になる時間帯を設ける方法。(Make before Break)
同時接続中は、ダイバーシティ効果が得られるという利点もあり、特に拡散符号変調を用いることで同一周波数のダウンリンクで複数の基地局から送信される複数の信号をRAKE受信できるCDMA方式で用いられる。同一セル内のセクタ間のハンドオーバは、ソフタ・ハンドオーバとして呼ぶことがある。

 


 

以上、ハンドオーバのまとめでした!
頭の中がスッキリ~~^□^v

試験でも、この表を思い浮かべることにしよう!!

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