今回は、LTEについての話。現在の移動体通信において主流の技術です。
Webコンテンツの充実化や利用者増大という時代の流れに対応しており、もはやなくてはならない技術ですね。

ここでは、LTEの位置付けや、過去の技術から何が進化したかにフォーカスしていきたいと思います!

また、以下参考にしたサイトもご紹介しておきます^o^

次世代モバイルネットワークの概要

LTEとは?

Long term evolution
3GPPのRelease8 (2009)で標準仕様として策定。
第3/3.5世代と第4世代のシームレスな移行を目的としており、第3.9世代と呼ばれる。

LTE01

(参考)
第3世代・・・W-CDMA、CDMA2000
第3.5世代・・・HSPA/DC-HSDPA/HSPA+、CDMA2000 1x EV-DO
第4世代・・・LTE-Advanced

第3/3.5世代と何が変わったか

■無線アクセス方式

ダウンリンクにOFDMA
周波数軸と時間軸でユーザへサブキャリア(副搬送波)の割り当てを行う。伝送効率の高いチャネルの割り当てを行うことにより、周波数の利用効率向上を実現している。(CDMAと比べ3〜4倍向上。)マルチパス干渉の耐性も高い。

アップリンクにSC-FDMA
単一ユーザの信号をシングルキャリア伝送し、異なるユーザ信号は異なる周波数を割り当てる。送信信号のピーク対平均電力比が小さく、UEの省電力化や送信電力増幅器の低廉化に繋げている。セル内直交化により、送信電力制御が適応可能である。周波数スケジューリングが適用可能である。

■帯域幅の拡大

最大20MHz幅を使用可能。
(3.5世代であるHSDPAは5Mhz幅であった)

■ネットワークアーキテクチャの簡素化

第3/3.5世代では「無線基地局」と「無線制御局」の2層構造であった機能を、LTEでは「基地局」一つに収容した。

EPC (Evolved Packet Core)
パケット伝送に特化したコアネットワークで、構造を簡素化し効率向上を実現。音声サービスは、IMS (IP Multimedia Subsystem)によるVoIPで実現する。格納されている各機能は汎用のIPで接続されるため、無線アクセス方式に依存しない。異なる無線アクセスの処理機能を収容し、異なる無線アクセスへのインターワークも実現する。にまとめた。

ネットワークアーキテクチャの概要についてはこちらをどうぞ。

LTEのネットワーク構成について【無線技術】 | むせん に むちゅう

■最大速度要求条件

(帯域幅20Mhz時)
下り 最大100Mbps
上り 最大50Mbps

■マルチアンテナ技術の採用

MIMO (Multiple Input Multiple Output)
送信側と受信側の双方に複数のアンテナを設置し、マルチパス伝搬環境を積極的に利用することにより、送受アンテナ間に複数の伝送路を形成し、伝送容量の増大や伝送品質の向上を実現する。

 

以上、LTEについての概要でした。

今回あまり触れなかった、LTEと3Gシステムとのインターワーク技術(ハンドオーバやCSフォールバックなど)については、また次回まとめますY(‘o’)Y

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